前回のあらすじ
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『1518!』の最終話『楽』のネタバレになります。
前回、先輩達の卒業式を迎え、別れの日を迎えた公志朗達でした。
別れがあれば、出会いもあるということで、最終話は入学式の顛末です。
かつて、公志朗が暗い思いを持って越えた川を、同じような思いを持った新入生が渡ってきます。
さて、最終話ではどのような人間模様が描かれるのでしょうか。
・新入生は時刻表の前で悩む
埼玉県は、南北に鉄道が発達しており、東西はそれほどでもありません。
だからこそ、ダイヤも少なく落ち武者として三途の川こと、荒川を越えていくことに悩むのです。
そうして、また一人新入生らしき男の子が駅構内にもかかわらず、咆哮を上げています。
それを見つめる新入生の女の子。
男の子のことを情報コースだと看破していました。
・新入生歓迎部活動説明会
手慣れた様子で挨拶を行う公志朗。
『文・部・楽』のモットーを語り、そのまま紹介に進んでいきます。
しかし、駅で叫んでいた新入生の男の子には、どうやら響かなかったようです。
部活動紹介でラップを歌う執行部に、頭を抱える男の子。
その後ろを通りかかった女の子が思わず声を上げてしまいます。
駅ですれ違った二人は、同じクラスの一員だったのです。
男の子に声を掛けたことを咎められた女の子は、男の子の机にあった生徒会の役員募集のチラシに目が行きます。
話題に困った女の子は、生徒会に興味があるのかと尋ねると、男の子は中学校の時会長だったと答え、飛鳥馬十弥と名乗るのでした。
瀬山依智子と名乗り返した女の子は、生徒会室を訪ねようと考える十弥についていくか悩みます。
そんな態度にせっかちな十弥は一人で生徒会室に行ってしまうのでした。
・生徒会室での戦い
生徒会室のある棟の前に立ち、不信感しかない十弥。
意を決して、ドアを開けた先にあったのは仮装して楽しむ生徒会の姿でした。
無言でドアを閉めて立ち去ろうとする十弥を、金髪のカツラを被ったままの公志朗が追いかけます。
結局、十弥は室内に引き込まれ執行部に囲まれてしまいました。
経験者で役員志望かと尋ねる公志朗に、十弥はふざけた執行部なら入りませんと断ります。
間髪いれず、幸が真面目だと反駁するのですが、仮装をしていてはまったく説得力がありません。
会計の翔が、新歓マラソンのための仮装だと説明するのですが、十弥は仮装の意味も、新歓とマラソンの関連も理解できませんでした。
そもそも、この新歓マラソンは松武が男子校だった名残であり、新入生を楽しませながら、自分たちも楽しむ松武らしい行事なのです。
しかし、十弥は松武のそういう所が嫌だと言います。
公立受験の失敗を馬鹿騒ぎでうやむやにする負け犬っぽいノリが嫌だと吠えるのです。
そして、役員になって意識改革をするつもりが執行部を、ひいては会長である公志朗まで批判してしまいます。
公志朗の批判に色をなす執行部員と、無表情で切れる幸。
ロープで縛り付けて誤解を解くと、にこやかに笑いながら告げるのです。
流石に、その中では公志朗は冷静でした。
幸をなだめながら、十弥を納得させるために勝負を提案します。
まずはタイピング対決。
情報コースの公志朗に対して、十弥は勝つ気満々です。
落ち着いた公志朗とは対照的に、必死の形相で立ち向かう十弥。
執行部の面々が固唾を呑んで見守る中、タイピングの終了は同時でした。
しかし、勝者は公志朗です。
速さは同じでも、正確さにおいて公志朗には及びませんでした。
負けを認められない十弥は、次から次に執行部と勝負をするのですが、見事に全敗。
十弥は真っ白に燃え尽きてしまったのでした。
・一方、依智子はといえば
依智子は生徒会室にたどり着けず、道に迷っていました。
地図を眺めながら、涙目になる依智子に声を掛けてきたのは、庶務の英子でした。
依智子に生徒会室の場所を尋ねられ、英子は案内することになります。
役員になりたいのかという英子に、依智子は勉強との両立を考え、無理だと考えているようです。
それならばなぜ生徒会室に行くのかと尋ねる英子に、依智子の答えは思いもよらないものでした。
従兄弟が話していた役員の先輩、三春英子に会いたいというもの。
そう依智子は、前生徒会会計である東慧汰の従姉妹だったのです。
内心驚きを隠せない英子は、その動揺を表に出さずに自分のことをどう言っていたのか尋ねます。
すると、生徒会役員を一年間やってとても成長した人という答えが返ってくるのです。
その言葉に複雑な瞳を向けると、英子は今では役員をやっていないと言います。
そして、生徒会室の場所を教えると、役員をやってみるように進めるのでした。
結局、英子の名前を知ることはなく生徒会室のドアの前に立つ依智子。
怖くないという張り紙があっても、やはり、初めての入室は怖いようです。
ノックしても返答がないことで、おそるおそる開いた先にあったのは、縛られている十弥の姿でした。
幸に落書きされそうになっている惨状に、依智子は涙目で逃げ出してしまうのでした。
それを、追いかける公志朗でした。
公志朗のところに、兄の公一から電話があります。
生徒会長になったことを褒め、自らの近況を告げる公一。
大学の陸上部に在籍する兄の体調を気遣う弟に、公一は公志朗の恋バナを聞きたがります。
流石に恥ずかしがる公志朗に、公一は学校の様子をさらに問うのです。
そして、最後に楽しい一日だったかと尋ねます。
公志朗はその言葉に自信を持って頷くのでした。
今回、1518!のネタバレ記事を書いていきましたが、 ついに完結してしまいましたね。
名残惜しい限りです。。
ネタバレでは、省略しているシーンも多々あります。
臨場感の面でも、絵を一緒に見ていただくのが一番かもしれませんね。
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『1518!』の最終話の感想です。
非常に穏やかな大団円を迎えました。
皆が色々な気持ちを抱えながら、楽しい学生生活を続けていってくれることが分かるラストです。
前作『GUNSLINGER GIRL』の最終回もそうだったのですが、穏やかな日々が続いていく予兆を書くのが上手いです。
特に何があるわけでもないんですが、そこに生きている人々の気遣いを描くのが上手い。
相田裕先生はそういう作家だと思います。
さて、前作から二年の充電期間を経て発表したのがこの『1518!』でした。
次はいったいどういうジャンルで描かれるのか楽しみです。
できれば、二年も待ちたくはないなあと正直思うのですが、それでも次が楽しみにさせられます。
相田裕先生、本当にお疲れ様でした。
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