インターハイベスト16。
百合音のスネが、容赦なく真春の左膝に襲いかかります。
真春は無事なんでしょうか。
試合終了
百合音のスネが真春に当たったまさにその瞬間、やめの合図がされました。
最後の打突は幸いなことに、タイミング的にカウントされずに済んだのです。
安堵する真春たち。
百合音は信じられないといった顔をしています。
判定は、真春の一本勝ちでした!
旭もこれには脱力するしかなかったようです。
試合を終えて
「ハハ、やっちゃった。」
と言いながらホームに戻ってきた真春に、福留監督は険しい顔をしています。
サポーターを巻き直すか見るから、すね当てを外して待ってるように言います。
真春は、感覚的にたぶん大丈夫だと思う…
と考えていました。
ただ、あの試合の瞬間、完全にケガのことを忘れていたことを思い返します。
もし、膝の不調が起きていたら…
そう考えると、真春はへたり込むのでした。
一方で、福留監督は、してやれることをするしかない、と思うのでした。
一方で、百合音です。
うつむいたまま戻ると、十和に話しかけられるのですが、無視して戻っていきます。
十和は
「だっさ…」
とつぶやきます。
百合音は、戸井田にほめられたいだけ。
だから大事なところで感情的になってミスするのだと、十和は百合音をこき下ろしています。
そして、
薙刀だけを、強さだけを純粋に愛せば、もっと強くどこまでも遠くにいけるのに、と輝いた顔をしています。
百合音のことなど、どこ吹く風という感じですね。
ベスト8はじまる
そして、ついにベスト8の試合が始まります。
第1コートでは、戸井田と、出雲英豊の銀城純華とが試合を開始します。
銀城は非常に大柄な選手ですね!
ところが出雲の監督は、第2コートの別の出雲の選手の様子を見に行っているため、第1コートには姿を見せていません。
この第2コートの出雲の選手が、辻野と戦う相手のようですね。
ベスト8は全4試合。
試合時間は三分。
第1コートは、戸井田の試合、その次が一堂寧々の試合です。
第2コートは、出雲と辻野の試合、その次が真春の出番となっています。
名だたる選手たちが次々に去っていきます。
感情を挟み込む余地のないスピード。
このインターハイも、終わりの時が迫ってきています!
真春も、ひざへの不安を抱えながらあと2戦、どこまでやれるでしょうか。
今回の感想
真春がひとまず無事で安心しました。
ただ、これからはさらに厳しい戦いが控えています。
戸井田、そして一堂、かなりの強者たちですが、真春の活躍ぶりに期待したいですね。
コメント