前回のあらすじ
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泥努を倒すことをためらう紅
必殺技である「花の輪」を放つ準備ができた紅ですが、なぜか泥努に攻撃することをためらってしまいます。
いくら攻撃を加えようとしても、身体が動きません。
紅は、自分がなぜ泥努を攻撃できないのか自分自身でも分からず、困惑してしまいました。
実は、泥努は色を感知する能力によって、紅が自分を倒すことを躊躇している色を出していることを見抜いていました。
攻撃を躊躇する紅に対して、泥努は自分を倒さない選択をしたことは正しいと告げます。
紅が泥努を倒さなかったことによって、他の人たちの寿命が延びたと言うのです。
紅は泥努の意図が理解できず、なぜ泥努を倒さないことが正しい選択なのかを聞き返します。
泥努は絶対に倒してはいけない
泥努は侵略者達が通ってくる「扉」を描きましたが、いまだにこの扉の向こう側には多くの侵略者達がひしめいています。
泥努は既に侵略者達を支配しているため、扉を開け閉めして侵略者達を招き入れることも自由自在です。
現在は扉を閉めて侵略者達の流入を防いでいる状態ですが、泥努が倒れることによって、全ての扉が開いてしまうことになるようです。
紅が泥努への攻撃をためらったことによって、大量の侵略者達が流入してしまうことを防ぐことができたため、泥努は紅の選択が正しかったと告げたのです。
泥努を倒すとより悪い結末を招いてしまうという事実を聞き、紅は絶望しました。
泥努は大きな絵が完成したら自ら扉を解き放つつもりでいるため、泥努が生きてても倒れても、どちらにせよ侵略者達が大量に流入してしまうという結末が見えています。
なんとか別の方法を探して、泥努が扉を開くことを防がねばならないでしょう。
紅を認めた泥努
こんな世の中がどうなろうと知ったことではないと豪語する泥努ですが、紅のことは信用したようです。
泥努は紅のために手作りでコーヒーを挽き、ご馳走します。
二人は奇妙なティータイムを過ごしながら、紅が伝えた姉の想いについて反芻します。
紅の話を聞いている当初は怒り狂った泥努でしたが、コーヒーを飲みながら冷静に自分を分析し始めました。
泥努は、紅が言ったことには一理あると感じており、なぜ紅にそれが分かったのかという質問をしました。
紅にも弟がおり、姉の気持ちが分かるからという話に興味を持った泥努は、今度は紅の弟の話をするように要求しました。
アンキョに差す不穏な影
二人の会話に進展が見えそうな中、残花は戦いを終えて満身創痍の状態となっていました。
由太郎に会うためにもなんとか先に進まなくてはいけない残花ですが、さらに絶望的な事態に見舞われます。
残花の背後の壁が破られ、アンキョの方から数名分の謎の人影が現れます。
新手の敵であれば、もう残花には戦うだけの余力が残っていません。
残花は決死の覚悟で戦いに臨みました。
今話の感想
何よりも大きな衝撃だったのは、泥努を倒しても侵略者達が入ってくる扉が開いてしまうということでしょう。
泥努の生死に関わらず侵略者を防ぐことができないということが今話で分かりましたので、現状は絶望的であると言えます。
泥努が扉を開かぬよう心変わりしてくれる以外には望みが無いということになりました。
泥努が紅を信用し始めている点が僅かな可能性であると言えるかもしれません。
弟を持つ姉という立場の紅に、泥努が自分の姉の姿を重ねてくれれば、紅の説得に泥努が応じてくれる可能性もあるからです。
今後の二人にまつわる展開には目が離せなくなりそうです。
アンキョに現れた人影も気になるところで、残花の安否が心配になります。
次号は残花視点に焦点を当てたストーリーとなりそうですので、謎の人影の正体を予想しながら次号を待ちましょう。
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